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ウクレレ番外編-10(最終回)

Posted by ビータのマツモト on 29.2013 ウクレレ作成記 0 comments 0 trackback
さて、
ビータギタラーズ番外編として書いてきたウクレレ作成記、
今回で最終回です。

年末スペシャルも兼ねて、
完成写真てんこ盛りでおおくりします。

まず表側全体写真。
オリジナル・ウクレレ-01

サイズは「コンサート」に近いです。
「コンサート・サイズ・ウクレレ用」の
ハードケースに収まります。
オリジナル・ウクレレ-02

オリジナルの楽器を設計する時
私はわりとケースの寸法を気にします。
ケースは消耗品だと思うと
できるかぎり汎用ケースに収まれば
ユーザーも後々楽なんじゃないかと。

ではボディ表のアップ。
オリジナル・ウクレレ-03

表板はスプルース。
特徴的なのは、サウンドホール周りのインレイです。
ボディの形状は、
クラシックギターを参考にアレンジしました。

指板の終端、ボディとの接合はこんな形状。
オリジナル・ウクレレ-04

バインディングは「栃の木」で、
0.5ミリの茶色い板をサンドイッチした2重巻きです。
オリジナル・ウクレレ-05

バインディングは、表側、裏側の両方に巻いてあります。
オリジナル・ウクレレ-06

ブリッジはエボニー(黒檀)で作製。
なるべく薄く作って、弦の縛り目からサドルへの角度が
キツくなるようにしています。
オリジナル・ウクレレ-07

ピエゾ・マイクを内蔵し、
ボディエンドにジャックを装備。
ただし、乾電池を内蔵しない方式(パッシブ)です。
オリジナル・ウクレレ-08

ヘッドの表面。
クラシックギターにならってスロッテッド式。
表面にエボニーの化粧板を貼りました。
ペグはゴトー製のギター用が付いています。
オリジナル・ウクレレ-09

ヘッドの裏側。
メイプルの化粧板が貼ってあります。
オリジナル・ウクレレ-10

指板のサイド(側面)にはポジションマーク。
ギターと同じ、3・5・7・9・12・15・17・19フレットに
打ってあります。
オリジナル・ウクレレ-11

ヘッド~ネックはオイル仕上げ。
材料はマホガニーを主に、
メイプル・マホガニー・メイプルの薄板を合わせて
5層になっています。

また、ネックとボディとの結合部分は
ヒール・レスになっています。
オリジナル・ウクレレ-12

ネックとボディとの結合部分の拡大。
オリジナル・ウクレレ-13

裏側の全体写真。
オリジナル・ウクレレ-14

バインディングは表面と同様「栃の木」で、
0.5ミリの黒色の板をサンドイッチした2重巻きです。
オリジナル・ウクレレ-15



では、他のウクレレと比較してみます。

まず、父が所有してるカマカのウクレレから。
オリジナル・ウクレレ-16

カマカの方も、コンサート・サイズより
ちょっとネック(スケール)が長いようです。
(今回作った奴よりも、ちょっと長め)
たぶん「オオタサン・モデル」って奴です。
オリジナル・ウクレレ-17

ボディの厚さは、
カマカよりも少し薄くしました。
また、カマカは裏板側にバインディングがありません。
オリジナル・ウクレレ-18

ちなみにカマカは
ピエゾマイク内蔵の改造済みです。

次に、ソプラノ(スタンダード)サイズのマーチンと比較。
オリジナル・ウクレレ-19

2本のブリッジのところが直線になるよう
写真を撮ってあります。
オリジナル・ウクレレ-20


父のコレクションを並べてみると
オリジナル・ウクレレ-21

こんな感じ。
パイナップル型のはケリーというブランドのもの。
一応、それぞれキャラが被ってないみたいです。

これらの音に関しては、それぞれに個性があって、
それぞれイイんじゃないかな、と思っています。

でも、今回作ったウクレレはまだ若いので、
もっと歳をとらないとなー、とも思ったりします。


さらに番外編ですが、
ティプレという楽器も持っています。
オリジナル・ウクレレ-22
15年くらい前、ウクレレがマイブームだったときに
中古を見つけて購入。
日本製で丁寧に作られています。
10弦4コース
(1と4コース=2本、2と3コース=3本)
なので、ウクレレと同じように弾ける!ジングルジャングル魅力的!
と思いましたが、
チューニングもたいへんで、なかなか押さえにくくて・・・。


そんなこんなで、納品。
オリジナル・ウクレレ-23

いきなりフルストローク。
イイです。好きに弾いてください。


ということで、
ウクレレの連載はこれにて終了です。

身内向けですが、とりあえず良い経験になったし、
完成が間に合ってホッとしています。

本業のオリジナルギター作製があるので、
今後、このウクレレを作るかどうかは分りませんが、
機会があったら作ってみたいと思っています。
(いつか自分用も欲しい(笑))

読んでいただき、ありがとうございました。


(この連載の過去記事の目次は、
ビータギタラーズWebサイトのブログページにあります)

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ウクレレ番外編-09

Posted by ビータのマツモト on 28.2013 ウクレレ作成記 0 comments 0 trackback
ウクレレ作成記、
9回目は加工大詰め編です。

前回は、ボディにバインディングを巻いたまででした。

まず今回は、ボディにネックが入る穴をザグリまして・・・

ウクレレ・ネック・フレット・塗装-01

仮組み。
ウクレレ・ネック・フレット・塗装-02


通常のアコースティックギターやウクレレとは
ちょっと違う構造でネックに接着します。
ヒールレスというか、
ヒール部分はボディ内部のネックブロックに任せるというか・・・
ソリッドのエレキギターに近い感じです。


今回のウクレレネックは、
最終フレットのところまで、ネック材が通っています。

通常のアコースティックギターの構造はそうではなく、
最終フレットあたりは、指板がボディの表板に接着されているだけで
ネック材は通っていません。

今回の構造は、将来アコースティックギターを作るときに
試そうと思っていた事でした。
しかしアコギを作る前に、今回試すことになったわけです。


ネックを接着する前に、フレットを打ち、
ウクレレ・ネック・フレット・塗装-03

フレットの「すりあわせ(フレットの高さを揃えること)」を
しておきます。
ウクレレ・ネック・フレット・塗装-04

この作業は、
必要に応じて完成後もやるかもしれませんが、
まあできるだけやっておこうかと。

ちなみに通常のアコースティックギターは
ネックとボディを接着してから
指板をネックとボディの面に接着し、フレットを打つと思います。


そして、ナット(牛骨)も埋め込み。
ウクレレ・ネック・フレット・塗装-05

さらに、ブリッジを作っておきます。
ウクレレ・ネック・フレット・塗装-06

これは、
私がアコースティックギターを作るときに使ってたデザインを
ウクレレ用にアレンジしたものです。

(以前作ったアコースティックギターのブリッジ)
ウクレレ・ネック・フレット・塗装-07

鉄弦を張るアコースティックギターとは違い、
ウクレレはナイロン(ガット)弦なので、
弦の端部を縛れるように、穴や溝を作りました。

ヘッド(スロッテッド)もそうでしたが、
クラシックギター系の加工が経験できて良かったです。

ネック、そしてブリッジをボディに接着して、
マスキングしてラッカー塗装。

ウクレレ・ネック・フレット・塗装-08

今回、ネックは「オイル仕上げ」にしますので、
ネックの大部分はマスキングしてしまいました。
これは、バイオリンなど、
ネックの握り部分を塗っていない楽器を参考にしています。

ハワイアン・コアの部分には
ウッドフィーラー(との粉)をすり込みます。
ウクレレ・ネック・フレット・塗装-09

今回は、「サンジングシーラー」という塗料を
塗らない、塗膜が薄い仕上げになっています。
(塗装方法のより詳しい記事は、
ビータギタラーズ・サイトのアトリエページにあります)

塗装・乾燥待ちの様子。
ウクレレ・ネック・フレット・塗装-10
ヒモで吊って、だらーんとしてました。

乾燥後、パーツ(ペグやブリッジサドル)を付けて
ナットやサドルなどを調整したら完成です。


・・・さて、大急ぎでしたが、
これにて作成記事はおしまい。

次回は、完成お披露目となります。

つづく

(この連載の過去記事の目次は、
ビータギタラーズWebサイトのブログページにあります)

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ウクレレ番外編-08

Posted by ビータのマツモト on 27.2013 ウクレレ作成記 0 comments 0 trackback
ウクレレ作成記、
8回目はボディのバインディングの巻です。

バインディングとは、ボディのへりに巻いてある装飾(ふちどり)です。

構造上、無くても良い場合もありますが
(例えば、ソリッド構造のエレキなど)
今回はもちろん、巻く方向で。
そもそも、それを想定して指板にもバインディングを入れています。


ちなみに、
バインディングをしなくてはならないギター
というのもありまして・・・
例えばアコースティックギターではライニングとサイド板に凹を作り、
そこに表(裏)板に貼ったブレーシングを勘合させて強度を稼ぐ構造に
なってたりします。
そうすると、外から見たとき
サイドに穴が空いてて、ブレーシングの木口が見えちゃうんです。

まあ、それでもイイ。ブレーシング見せる!バインディング無し!
というワイルド仕様でもイイんですけど、
たいていはバインディングで隠すことになります。


さて、まずはバインディングを貼る前の状態。

ウクレレ・バインディング-01

前回と同じ写真ですが、
実はこの状態で
ボディのお尻(サイド板を合わせたところ)に
装飾を付けてありました。
ウクレレ・バインディング-02

この装飾は、表板を貼ってから行いました。

メイプル・マホガニー・メイプルの組み合わせで、
ネックのラミネート材と同じにして
統一感を持たせています。


次に、
バインディングを貼るための段差(溝)を掘ります。

トリマーという機械で掘りますが、その前に、
切除する部分にカッターで薄く切れ込みを入れておきます。

ウクレレ・バインディング-03

スプルースというのは繊細な木材で、
いきなり大きく機械でガツンと切削すると破断してしまい
思い通りに削れない事があるのです。

使っている刃物はバイオリンのパフリングを彫るときの道具。
独りで写真を撮っているので片手ですが、
実際は両手を使って慎重に切ります。
ついでに裏のハワイアンコアもやっておきました。

で、機械にセット。
ウクレレ・バインディング-04

ベアリング付きの回転刃物で削ります。
刃物の直径-ベアリングの直径÷2が
溝の深さになります。

削ると
ウクレレ・バインディング-05
こんな感じに。

実は、この作業はすごく緊張する作業なので、
あまり好きではありません。


次にバインディングを用意。
ウクレレ・バインディング-06

バインディングは、トラ杢の出たトチノキ。
それと、染色したシナノキ(厚さ0.5ミリ)を使います。

シナノキは、表板の方にはブラウン、
裏板の方にはブラックを使いました。
表も黒の方がバインディングの存在感があるというか
締まる感じがするかなと思いましたが
今回は敢えて優しい感じにしました。


接着する前に、ベンディング・アイロンで
ボディの外周に合わせて曲げておきます。
木材を使うと手間ですが、
ここまで来て今更プラスチックは無いだろうと・・・。

それに、これよりも難しいコトを
エレキギターの作成でやっていますので
ウクレレは楽な方です。
(詳しくはビータギタラーズサイト・アトリエページにて…)


さて、そして、テープとかゴムを使って接着。
ウクレレ・バインディング-07


乾燥後、はみ出た部分をキレイに削ると
ウクレレ・バインディング-08

こうなります。

今日はここまで。
次回はネックとボディの接着などです。

つづく

(この連載の過去記事の目次は、
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ウクレレ番外編-07

Posted by ビータのマツモト on 25.2013 ウクレレ作成記 0 comments 0 trackback
ウクレレ作成記、7回目はボディのトップ(表板)加工
~箱にフタをするまでです。

前回、表側のサウンドホールの装飾が終わりましたので、
今回は裏側。

裏板(バック)と同じように、ブレース(力木・梁のこと)を作って
接着します。

ウクレレ‐スプルース-1

ウクレレはナイロン弦を張るので
ブレースの構造も
クラシックギターを参考にしました。

ちなみに、私は一般的なウクレレの
ブレース構造をよく知らず、
参考にもしていません。

ブレースを接着後、整形すると
ウクレレ‐スプルース-2
こうなります。
(この写真は、裏板同様、ラッカーを薄く塗った状態です)


完成した楽器では見えませんが、
ナイロン(ガット)弦を張るクラシックギターと
鉄(スチール)弦を張るフォークギターとは
ブレースの構造が違います。

フォークギターの方が弦の張力が高いため、
より強い構造になっているのです。

ちなみにフォークギターのブレースは
ウクレレ・ブレーシング
このように、X状に組み合わせて
強度を上げているものが多いようです。


ただ、今回のウクレレを完成させた直後に
弾いてみた所感としては、
もう少しブレースを細くしても良かったかな、
強度ありすぎかな、
というものでした。

例えば、割り箸をパキンと折るとします。
長いと折りやすいんですが、
短くなってくると、おなじ割り箸でも
折りにくくなってきます。

そんなことを考え、
単にギターをスケールダウンしただけではなかったのですが・・・。

もう少し強度を落とし、
ボディが振動しやすいようにしたほうが良かったかな、とか。
でも、楽器の命は長いから少しタフなほうがイイかとか、
ピエゾを付けるから
このくらいのほうがハウリングしないかな、とか、
もう少し様子を見ると鳴るようになるかな、とか。

今後、もっと作れば分かることが
たくさんありそうです。

さて、ここまでくれば接着直前。
ウクレレ‐スプルース-3

接着の前に、トップ(表板)には
ピエゾ・ピックアップ(マイク)を貼っておきました。
ウクレレ‐スプルース-4

本当は完成後に、
貼る位置を検討したいところですが、
ブレースとのスペース上、まあこのくらいになるだろうと
貼ってしまいました。

裏板には
ウクレレ‐スプルース-5

サウンドホールからちょうど見えるところに
ロゴマーク、
それとラベルを貼っておきました。

クラシックギターには
ヘッドに派手なロゴを入れる習慣がないものですから
それに準じるとロゴマークを入れる部分が無いなと思っていて。

で、ついに、がしっと接着。
ウクレレ‐スプルース-6

箱にフタをしました。
ウクレレ‐スプルース-7

次回は、ボディにバインディングを入れたり
そういうかんじです。

つづく。

ウクレレ番外編-06

Posted by ビータのマツモト on 24.2013 ウクレレ作成記 0 comments 0 trackback
ウクレレ作成記、6回目はサウンドホール装飾編です。


まずは表板に使うスプルースを切り出し。
ウクレレ・サウンドホール-01

ギター用に購入していたスプルースを使いました。
ギターでは、前回書いた方法で
2枚の板を真ん中で接着して作りますが、
ウクレレのボディは小さいので
その片側1枚で間に合ってしまいます。

つまり、表板は接着無しで作りました。


さて、以前書きましたが、
サウンドホールの装飾は、ヘッド、ブリッジ同様
ちょっとだけ主張できる部分というか
多少は好きにできる部分です。

製図した時には、
まあ3重くらいのリングでイイかな、作るときに考えよう
という程度だったのですが、
ボディ、特にサイド板を曲げたあたりから
せっかくだから面白いのを作ろうと
欲が出てきました。

んー・・・と考え、
今年はアールヌーボーを調べたりして
なんかバリバリに装飾したい、
なんか植物の感じがイイ、と思って・・・。

それと、
ギターの場合、サウンドホールのリングは
穴縁の強度アップの意味もあるのですが、
ウクレレではサウンドホールが小さく
強度はそれほど気にせず自由にやってイイだろう
とも思って、

そっか、月桂樹を埋めよう!
と思いつきましたが、
待ち受ける作業を考えると憂鬱で、
でもまあ、たまにはそれもイイかと思いました。


まず、サウンドホール、指板終端を描いて
月桂樹のイラストを写します。

ウクレレ・サウンドホール-02

ウクレレ・サウンドホール-03

イラストの月桂樹に合わせて、
厚さ約0.5ミリのハワイアンコアの板から
葉っぱを1枚ずつ作ります。
ウクレレ・サウンドホール-04

ボディに
作った葉っぱと同じ形の穴を
深さ0.45くらいを目指して掘り、埋め込み。
ウクレレ・サウンドホール-05

ボディの板の厚さは2ミリくらいです。

やっと片側の葉っぱ完成。
ウクレレ・サウンドホール-06

もう片側も・・・
ウクレレ・サウンドホール-07

ギター作りは、
全体的に「根性試し」的な作業ですが、今回は特別。
誰にも「こうしてくれ」ってリクエストされてないのも
かなり修行チック。

ということで、茎まで入れて
ウクレレ・サウンドホール-08

ウクレレ・サウンドホール-10

サウンドホールを開けて完成。
ウクレレ・サウンドホール-09



ふー。


次回は、表板のブレーシングの巻です。

つづく

(この連載の過去記事の目次は、
ビータギタラーズWebサイトのブログページにあります)


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Author:ビータのマツモト









日本発、新デザインギターブランド「ビータギタラーズ」の松本です。ギターのデザイン・制作、サイト管理、写真撮影、営業など独りでやってます。趣味は映画鑑賞と読書です。

twitter 始めました。@VitaGuitalas

私が作った楽器で、みなさんが楽しくなって、気に入ってもらえますように。



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