FC2ブログ
スクリーン1・ナチュラルギター スクリーン2・ピンクギター スクリーン3・トラ杢ギター スクリーン4・ブルーギター

オッキオ・ギター製作-15

Posted by ビータのマツモト on 06.2017 オッキオ・ギター製作 0 comments 0 trackback
今回は最終回、オリジナルハードケースの巻です。


オッキオには、ギブソン・レスポール用のハードケースが使えます。

これは一番初めの設計の時、
オッキオのボディ型紙を持って楽器店にお邪魔し、協力を仰いだのです。
レスポールのケースに収まる事を確認してから
Ver.001を作り始めました。

オリジナル・シェイプのギターを作る場合、
それに合うハードケース問題というは避けて通れません。

特に私の様に少ない資金で始める場合は、
初期の試作品~数本から特注ハードケースというのは難しく、
オーナーにとっては全体の値段が上がってしまいます。

かと言って、それなりの高額ギターなのに
たるんたるんのソフトケース
というのもいやだったのです。
(Ver.001設計時はギターの価格を決めていませんでしたが…)


という事でオッキオを納品する際は、一般的に販売されている、
レスポールが収まるハードケースを使っていました。

(もしツアーをするような方が買ってくれて、旅先でケースが壊れても
近くの楽器店でも売ってるだろう、とか、
海外の楽器展示会で何かあっても大丈夫だろう、とかいう
かなり先の事まで妄想していました)

いつかはオリジナルのハードケースを、
とVer.001が完成した頃から考えていましたが
なかなか機会がありませんでした。

今回のオッキオVer.026のオーナーは、仕様を検討している段階から
「出来ればロゴ入りで、オリジナルのハードケースを」と希望されていて、
私としては、
ついにチャンスが来た! と。

昨年5月の東京ハンドクラフトギターフェス、私は出展しませんでしたが、
ハードケース屋さんに事前に連絡を取り、
オッキオ(Ver.013)を持参しました。

ギターオリジナルハードケース

岩本ケースさん。
ハンドクラフトギターフェスには私も3年間出展していて
顔を合わせていたし、
岩本さんの存在はギター制作学校時代から知っていました。
ついに!という感じです。

その場で、オートクチュール気分でギターの各寸法を測定し、
外装、内装、取っ手金具などの打ち合わせをして…
後日、ロゴマークの位置や大きさ、色などの打ち合わせを
メールでした後…

完成!!

ギターオリジナルハードケース

ギターオリジナルハードケース

外装は白!
白は元々のオーナーの希望でしたが、
グレッチのホワイト・ペンギンが白いケースだったりして
私も白いケースをやってみたかったのです。

Vita Guitala’sのロゴは長いので、どう配置するか少し考えましたが、
ストラトのコンターラインというか、
ムスタングのコンペティションライン
みたいな感じの配置にして、色はゴールドにしました。
「白にゴールド」は、グレッチ・ファルコンや
レスポール・カスタムなど、
ゴージャスを演出する定番の組み合わせです。

ギターオリジナルハードケース

ハンドルや金具、随所に高級感が。

ギターオリジナルハードケース

内装も打ち合わせ通りゴールド。
オートクチュールなので、ホールド感も良いです。

O-guitar-15-06.jpg

カッタウェイ部分もしっかり型が作られています。
岩本ケースさん、良い仕事をしてくれました。

今回このケースは1つしか作っていません。
今後のオッキオや、
すでにオッキオを所有されているオーナーで
ケースだけ欲しいという方にはオーダーを受けたいと思います。


以上、準備号(00)を合わせると16回に渡った連載、
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

新型や特殊仕様のものを作ったら
また連載するかもしれません。

♪♪♪♪

ギターブログ人気投票、応援お願いします。

にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
にほんブログ村

ギターブログ

♪♪♪♪
スポンサーサイト

オッキオ・ギター製作-14

Posted by ビータのマツモト on 03.2017 オッキオ・ギター製作 0 comments 0 trackback
長かったオッキオVer.026を例にしたギター制作記事、
今回はついに「完成編」です。


まず全体

オリジナルギターオッキオ製作


ヘッドの様子

オリジナルギターオッキオ製作


12フレット・ポジションマーク

オリジナルギターオッキオ製作



ボディに移って

オリジナルギターオッキオ製作


スクロールとラピスラズリ

オリジナルギターオッキオ製作


コントロール部分。HATAのノブ、イイです!

オリジナルギターオッキオ製作

もっと仕様の詳細を!という方は
ビータギタラーズのサイト・オッキオ026詳細ページ
をご覧ください。


本来なら今回の完成編でおしまいですが、
次回で最終回とします。

次回は「オッキオ・オリジナルハードケース」の巻。
このオッキオのオーナーの意向で、
初のオリジナルハードケース、Vita Guitala’sロゴ入り
を作ったのでした。

では、最終話に続きます!

♪♪♪♪

ギターブログ人気投票、応援お願いします。

にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
にほんブログ村

ギターブログ

♪♪♪♪

オッキオ・ギター製作-13

Posted by ビータのマツモト on 01.2017 オッキオ・ギター製作 0 comments 0 trackback
引き続きオッキオVer.026を例にしたギター制作記事です。

前回は、塗装が終わったところまででした。
今回は「組み込み編」です。

まず、フレットの「すり合わせ」
指板にマスキングテープを貼り、細かいヤスリなどでフレットを平らにします。

オリジナルギターオッキオ製作

この作業は、指板を削る段階で、指板曲面を完璧に仕上げていれば
あまり必要のないように思えますが、
やはりフレットを打ち込むと、ほんの僅かな不均一性が出てしまうので、
最終チェックと、ネックの反りを見る事も含めて行います。

オリジナルギターオッキオ製作

フレットのワキを丸くして、コンパウンドでピッカピカにします。


次にナットの弦溝を切ります。

オリジナルギターオッキオ製作

弦溝の幅や深さにはギター独特のルールがあります。
各弦の太さに応じ、慎重に溝を掘っていきます。


次にヘッドにペグの取り付け。

オリジナルギターオッキオ製作

オリジナルギターオッキオ製作

ヘッドの裏は、私が特に好きなデザインです。
ヘッド面とグリップとの境にボリュート(出っ張り)を付ける事で、
化粧板が際立つデザインになります。

コントロール・キャビティの内壁には、
導電塗料を塗布します。
外部からのノイズを遮断する意味があります。

これはボディのトップ・バックを接着する前にも塗布しましたが、
それは完成後には塗れない(筆が入らない)部分でした。

オリジナルギターオッキオ製作


次に、リアPUキャビティに「ラベル」を貼りました。
ビータギタラーズの楽器には、全てこのラベルを貼ります。
ラベルには、Lot Model Ver Birthday(ギターの誕生日) Signature(私のサイン)
が入ります。

オリジナルギターオッキオ製作

この誕生日(とLot(通し番号))の情報は、私とオーナーしか知りません。
私の下手なサインは、まあ許して下さい。

誕生日に関しては、前後1~2ヶ月程度のズレなら大丈夫ですので
オーダー主の好きな日(何かの記念日など)を選んでもらう事もあります。
指定のない場合は、組み込み~完成の前後2~3日の範囲で
良い日(友引や大安や七夕など)にすることもあります。


1弦と6弦を張り、PU位置の確認。
エスカッションはもちろん真桜(ボディ・トップと同じ)で
エスカッションを止めるビスもゴールドです。
オーダーの際に、細かい所まで指示できます。

オリジナルギターオッキオ製作

ネックも取り付け。
フロントPUのキャビティ―内にボルトがあります。
線が見えているのは、ノイズ対策のアース線です。

オリジナルギターオッキオ製作


配線後のキャビディ内の様子。
今回のVer.026はオーダー主の希望で、
ピックアップはリンディフレーリンのセット、

トーンのコンデンサーは「ビタミンQ」というもので、
この型は先日製造中止になりました。
ウチにある在庫が終了したら、
新しい型のビタミンQにするか、
違うコンデンサーにするか、という感じです。

オリジナルギターオッキオ製作


ラピスラズリのスイッチノブ、HATAノブ。
HATAノブは素晴らしいです。指が吸い付きます。
今回、Potを「エマーソン・CTS」という、やや高級品にして、
操作(回転トルク)も軽くなっています。

オリジナルギターオッキオ製作


組込みに関しては以上でした。
次はいよいよ「完成編」になります。

♪♪♪♪

ギターブログ人気投票、応援お願いします。

にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
にほんブログ村

ギターブログ

♪♪♪♪

オッキオ・ギター製作-12

Posted by ビータのマツモト on 29.2017 オッキオ・ギター製作 0 comments 0 trackback
引き続きオッキオVer.026を例にしたギター制作記事です。

前回は、ボディの磨きが終わったところまででした。
今回はまず、ネックのフレット打ちから始まり、塗装まで進みます。


指板の面を、もう一度確認します。
指板のRは、指定が無い限り12インチで作ります。

オリジナルギターオッキオ製作

フレットワイヤーを各フレット幅に合わせて
24本カットし、準備します。

オリジナルギターオッキオ製作

1本ずつ慎重にプレス機で圧入してから、
ハンマーで軽く叩いて指板になじませます。

オリジナルギターオッキオ製作

12フレットまで打ったところ。
1本ずつ、指板との間に隙間が無いか、慎重に確認します。

この後1フレットまで打ち込み、
ナットを取り付けたりして、塗装準備完了です。


さていよいよ塗装ですが、
塗装は目的の仕上げ・使用する木材に応じて
それぞれ複雑な工程を踏みます。

詳しくはビータサイトの「アトリエ・クイントギターの塗装」
あたりに書いてあるのですが…

一般的に「ラッカーフィニッシュ」として売られているのは
「最後に塗るトップコート(透明)だけラッカー」
というものが殆どです。

ウチの場合は今時珍しく、下塗りからトップコートまでラッカーです。

例えば「ウレタン」の場合、A液とB液をいうのを混ぜて吹き付け、
化学変化で硬化させます。
しかしラッカーの場合は、「ラッカー」と「シンナー」を混ぜるだけです。

ですので、
ウレタンが「化学的な硬化」で固まる、に対し、
ラッカーは「シンナーが徐々に揮発する」という事で、硬くなる、
という、やや消極的(?)な硬化方法になります。

ラッカーの場合、長年の経年変化で徐々にシンナーが揮発し、
薄く、硬くなって行きます。
オールドギターが良いとされるのは、こういう事もあるかもしれません。

私がオールラッカーにこだわるのは、
一般的にトップコートよりも、
下塗りの「サンジングシーラー」という塗料の方が
厚く吹くので、経年変化に影響が出やすい事、
それと、下塗りとトップコートを同じラッカー系にすることで、
塗料同士の密着性が良い事です。


しかし作業としては、ラッカーは硬化が遅い分、
ウレタンでは1日で終わる作業が
ラッカーだと10日掛かってしまうという事が起きます。

私の作業はともかく…、
お客様には
「ラッカー用のウエス、ポリッシュ」を使って頂きたい事と、
特に初年度の夏は、一気にシンナーが抜けるので、
ギタースタンドの支え(足(ゴム))に気を付けて頂きたいです。

塗料・塗装の説明は難しくて…わかりにくくてごめんなさい。


さて、オッキオに戻しますと、
本格的な塗装に入る前にまず、「木地着色」という処理をします。

オリジナルギターオッキオ製作

オリジナルギターオッキオ製作

これは、「杢目」を引き立たせる方法で、
PRSやESPなどのハイエンドなギターではよく使う方法です。
着色に使う塗料には「水性」「油性」があり、
狙う仕上がりによって、選択します。

今回使ったのは「油性」です。

マホガニー部分には、「フィーラー」という、パテみたいなものを擦り込みます。

オリジナルギターオッキオ製作

指でグリグリ。
マホガニー(或はローズウッド、アッシュなど)は
木の導管(生きていた時に水や栄養を運んでいた管)が大きく、
塗料を吸い込んでしまい、塗面が凹凸になってしまうのです。

その凹凸を利用した仕上げ方法もあるのですが…
…今回は「磨きのピカピカ」仕様ですので
普通に処理しました。

塗装も進み、次は真桜の着色シーンです。

打ち合わせをした色になるよう調合し、
端材でテストを繰り返します。

オリジナルギターオッキオ製作

本番の着色。

オリジナルギターオッキオ製作

着色は何度やっても緊張します。

その後、ヘッドにロゴマークを貼り、
クリアを塗り重ねて塗装はおしまいです。

オリジナルギターオッキオ製作

今日はここまで。

次回は、パーツ組み込みです。
いよいよ完成が近くなってきました。
引き続きよろしくお願いします。


♪♪♪♪

ギターブログ人気投票、応援お願いします。

にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
にほんブログ村

ギターブログ

♪♪♪♪

オッキオ・ギター製作-11

Posted by ビータのマツモト on 28.2017 オッキオ・ギター製作 0 comments 0 trackback
長きに渡り連載してますオッキオVer.026を例にしたギター制作記事、

前回はボディのトップを段々にしました。
今回もボディの加工、一気に塗装前までいきます。

まず前回の、ボディトップのアーチを機械で段々に削った所。

オリジナルギターオッキオ

今回は、この段々をカンナ等で滑らかにしていく事からです。

オリジナルギターオッキオ

カンナで段差を崩していくというか。

オリジナルギターオッキオ

カンナでだいたい削ったら、紙やすりで磨きます。

次にスクロール部分。
ここは機械では削らず、手彫りです。

オリジナルギターオッキオ

オリジナルギターオッキオ

ほぼ、彫刻のノリです。

オリジナルギターオッキオ

だいたい終わったところ。
こんな風なので、私独りでやっているとは言え、
形状に少し個体差があります。

右のツノの部分も同様に彫刻します。

オリジナルギターオッキオ


次に、バインディングの接着。
木製のバインディングなので、
接着する前に予めアイロンで曲げておきます。

オリジナルギターオッキオ

オッキオ作製工程で、一番難しい所かもしれません。
接着剤を付けながら、ゴムで止めていきます。

オリジナルギターオッキオ

ぐりぐり。
その後、ボディ外周の凹みなどを削って
キレイに整形し仕上げます。

次にスクロールに石を埋め込み。
ラピスラズリを無事埋めました。

オリジナルギターオッキオ

エポキシ接着剤を塗って、がっちり固定。
その後、はみ出た接着剤を削ってキレイに仕上げます。

塗装直前の様子。

オリジナルギターオッキオ

コントロールの落とし込みや、
全体の磨きが終わった状態です。
ネック勘合部分はマスキングをしています。
この真桜は「杢」が激しい割には、削りやすかったです。

今日はここまで。

次回は、ネックの指板にフレットを打ったりしてから
ボディと共に塗装に入ります。

♪♪♪♪

ギターブログ人気投票、応援お願いします。

にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
にほんブログ村

ギターブログ

♪♪♪♪
 HOME 

プロフィール

ビータのマツモト

Author:ビータのマツモト









日本発、新デザインギターブランド「ビータギタラーズ」の松本です。ギターのデザイン・制作、サイト管理、写真撮影、営業など独りでやってます。趣味は映画鑑賞と読書です。

twitter 始めました。@VitaGuitalas

私が作った楽器で、みなさんが楽しくなって、気に入ってもらえますように。



最新トラックバック

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR