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クイント物語-10

Posted by ビータのマツモト on 30.2010 クイント物語 0 comments 0 trackback
…前回からの続き。

こないだ指板にポジションマークを埋めたので、
ネックの加工に進みます。


さて、ギターのネックのタイプは、
乱暴に分けると2種類あります。


一つは、
ヘッドに角度が付いている「への字」ネック。
アコースティックギターやウクレレ、
アコースティックから発展したギブソン社のギターは
だいたいコレです。


もう一つは、
フェンダー社タイプのネック。
フェンダー社には例外もありますが、だいたいこのタイプです。


まず「への字」タイプを、ウチのオッキオを例にして説明すると

ギタークラフト
まずこんなふうに、への字にカットした材料を5枚用意して…

ラミネートネック
こんなふうに…

ギターネック接着
がっちり接着して…

ギターネック
こんなふうにキレイにして、次の加工に進みます。



以上はウチのオッキオの工程で、
他のブランドさんの「への字」ネックでは
接着しないものが多いと思います。


歴史的に見ると、への字がスタンダードなのですが
50年くらい前のフェンダー社の創設メンバーは、
どうやら相当に飛んでたらしく、

こういう板を用意しておしまい(ネック1本で1枚…写真は3本分)。

メイプルネック材


実際は、ヘッドを
「指板接着面からオフセットさせる(落とし込む)」加工が必要だし
木の種類によっては採用しにくいこともありますが
(マホガニーなど、柔らかい木には向かないときもある)

材料も小さくて済むし、たいへん合理的です。


クイントは、このフェンダータイプでいきます。


フェンダーさんのネックは、
この板の厚さが20ミリが標準だと思いますが
クイントは23ミリ。
「メイプル」という木を使います。


今回の3本は、
「柾目」という木の取り方をしていて、
弦の「引っ張り力」に対して強い(反りにくい)
という効果が期待できますが

これだと丸太からあまり取れないので、稀少で高額です。
今後、ずっと柾目の材料で作れるかはわかりません。



加工は、この板の表面にネックの絵を描くことから始めます。
ギター作製

ちょっと鉛筆が薄くて解りにくいけど…

まず中心の線を引いて、ヘッドの形や指板の線を描きます。

線を描くにはシャーペンを使いますが、
中心線など、特に基準になる線は、
線の太さ(0.5ミリ)を考慮し、

線の右側・左側(あるいは上下)の、どちらが基準なのかを
マーキングしておきます。

そうしないと、0.5ミリもズレてしまい、
場所によってはヤバイ事になります。


しかし木に線を描いていく瞬間は、とても楽しく、
紙(図面)に描くより、10倍はテンションが上がります。




今回も長文にお付き合いいただき、
ありがとうございます。
次回はたぶん、「トラスロッドを埋める溝」などの加工です。


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日本発、新デザインギターブランド「ビータギタラーズ」の松本です。ギターのデザイン・制作、サイト管理、写真撮影、営業など独りでやってます。趣味は映画鑑賞と読書です。

twitter 始めました。@VitaGuitalas

私が作った楽器で、みなさんが楽しくなって、気に入ってもらえますように。



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