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BLUE GUITAR

Posted by ビータのマツモト on 09.2013 ギター本、写真集 0 comments 0 trackback
先日に続いて今日もギター本の話題。
今回は「BULE GUITAR」です。

Blue-Guitar-01
(洋書 ISBN 0-8118-1912-4)

この本は
アメリカのギターコレクター、スコット・チナリーさんが
「アーチトップ・フルアコで、
カッタウェイ仕様、18インチ幅のボディ、
そして、色は青」
という条件で、
色々なギター作家(メーカー)総勢21人(社)に作ってもらう!
という企画を立てて

出来上がったギター、それと
企画の元になったダキスト作のギターを加え
22本のギターを写真集にしたものです。

いやはや。

すごい企画を思いついて、
いや、思いつくまではなんとか出来るかもしれないけど、
ホントに実行してしまうところに
計り知れない、とてつもない凄みを感じます。

作家陣も
ロバートベネデット、リンダマンツァー、マークラーシー
など、超大物揃いで、
Blue-Guitar-02

加えて、フェンダーやギブソンの
カスタムショップも参加しているところに
本を買った当時、どんだけ影響力があるんだよー
と思いました。


スコット・チナリーさんの事を知ったのは
リットーミュージックが発行した
「ギターグラフィックVol.3(1995年4月発行)」。

そこに、ジョージグルーン
(ヴィンテージギターの研究者。私も2冊くらい洋書を持ってます)
がインタビューした記事と
すさまじいコレクションが載っていたのです。

スコット・チナリーさんの、
ただの金持ちコレクターの遥か上を行ってるところは、
コレクションをしているだけでなく、
それを「世界遺産」みたいに、
みんなが見られるようにしたい、と思っていたところ。

そして手始めに作ったのが、このCD。

Blue-Guitar-03

「マーチン・テイラー/スティーブ・ハウ
マスターピース・ギターズ」
2003年にソニーから発売。

ブルーギターの音はもちろん、
ディアンジェリコのティアドロップなどなど・・・
コレクションのギターを使って録音したCDです。

下世話な話ですが、ライナーによると
使用したギターの総額は600万ドルだそうで、
(90年代半ば~2002年くらいの相場)
そのまま今換算すると、6億円くらいでしょうか。

私はヴィンテージ市場に暗いし、
ケタが違いすぎて、正直この値段はよくわかりません。

とにかくライナーに載っている
曲目と使用楽器のリストを見ながらCDを聴いてみると、
え! こういう音なの?! 
(ていうかたぶんオレが同じ楽器弾いても、
こんな音は出せないんじゃないかと・・・というのを差し引いて)
とか、いろいろビックリしまくりです。

例えば
1840年代のマーチン(シュタウファー・ヘッド仕様)と
1898年のオービル・ギブソン(ギブソンの創始者)の
「スマイル」(CDの3曲目)は
古過ぎて楽器そのものが謎すぎる、ということもあるけど、
思ってたイメージとぜんぜん違いました。

録音したのは、
マーチンテイラーと
イエスのスティーブハウ。

Blue-Guitar-04

いやはや、スゴーイ事になってます。
(CDのライナーより)

マーチンテイラーは、
ジャンゴ・ラインハルトをテーマにしたCDを持ってて
Blue-Guitar-05
たぶんこれを手がかりに、
マスターピース・ギターのCDを知ったんだと思います。


スティーブハウはギターコレクターで
やっぱり自分のコレクションで写真集を作っています。
その本は
ワタクシ「人生で買い逃した3大ギター写真集」の1冊で、
未だにウォンテッド・ナウな気分です。

ちなみに他の2冊は、
前記CDで使われたギターを含む
スコットさんのコレクション写真集と、
(スコットさんのコレクションは、
ギターグラフィックのVol.9にも一部載っています)

バスクリンのツムラ社長の本。
(今は社長じゃないかも・・・)

Blue-Guitar-06

昔、ギター作製の師匠に借りたとき、
表紙だけブログ用に撮っておきました。

前記ギターグラフィックVol.3のインタビューでスコットさんも、
ツムラ社長を尊敬してると言ってて、
なんだかうれしいです。

・・・ええと、脱線しましたが、
そうそう、とにかくコレは良いCDです。
(CDの値段は普通に2520円だし)


そういう影響を受け、
おれも!と思って会社員時代に買ったのが
Blue-Guitar-07
ディアンジェリコのレプリカ品の、ブルー。

そしてギターが作れるようになって、
Blue-Guitar-08
オッキオのブルーを作りました。


そんな、私がリスペクトしっぱなしの
スコット・チナリーさんですが、
なんと2000年に亡くなってしまったとのこと。
すごく残念です。

1960年生まれらしいので40歳・・・。早すぎ。
こういう人に文化遺産を保護して欲しかった。
スコットさんの博物館ができたら、
スミソニアンや大英やルーブルよりも行きたかったのに・・・。

それにしてもコレクションはどうなったのだろう。
これは人類の大切な遺産なので
いっそユネスコが動くべきだよなーと思うし、
CDの企画も続けて欲しいし、
コレクション写真集も日本版で再販して欲しいです。


そして、もしも生きていて、
もしも「ブルーギター」のパート2企画があったら
ミリンジェを18インチに再設計してでも参加させてもらいたかったと
いまさら妄想するのでした。

(現在のミリンジェは約16インチ幅。ギブソンのES-335と同じです)


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日本発、新デザインギターブランド「ビータギタラーズ」の松本です。ギターのデザイン・制作、サイト管理、写真撮影、営業など独りでやってます。趣味は映画鑑賞と読書です。

twitter 始めました。@VitaGuitalas

私が作った楽器で、みなさんが楽しくなって、気に入ってもらえますように。



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