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クイント物語-22

Posted by ビータのマツモト on 27.2010 クイント物語 0 comments 0 trackback
前回の予告どおり、
今回は「コントロールキャビティのザグリの巻」。


コントロールキャビティとは、
「つまみ」とか「スイッチ」とかの部品を収納する穴の事。

このシリーズの18号で書きましたが、
穴の深さは、だいたい38ミリくらい。


まず、ルーターという機械で穴を掘るための
ガイド板(テンプレート)を作って、
ボディの表面に両面テープで貼ります。

このテンプレートの通り(実際は、半径で約2ミリ小さい)の
穴が掘れます。

ギター加工


開発・試作のときは、製図や、こういうガイド類を新しく作るので、
ちょっと手間がかかります。

なので、
他の工房さん・メーカーさんなどの、
お客さんがボディのイラストを書いて持ち込んだりして作る
1本モノのフルオーダーギターの値段が、
けっこう張ってしまうのは
ある程度、しょうがないかもしれません。


でも、例えばクルマだったら、
素人の絵からクルマの図面を起こして、
たった1台だけのクルマを作って公道で走れるようにしたら、
多分めちゃくちゃな値段なので、
すごくユメはあるけど、無理だなーと思うと、

(さらにアニメ「紅の豚」みたいに「飛行機」になると、もはや…。)

ギターや自転車あたりは、
まあまあシャレになる程度かもしれません。



で、掘ってみた直後…
エレキ工房

掘った部分の木は、おびただしい「木の粉」になって吹き飛んで、
部屋をやさしく覆い尽くしてくれます。



ゴーグルに耳栓、防塵マスクに安全靴という完全武装で、
もうもうたる粉塵の中、 汗だくで木クズシャワーを浴びつつ
ダースベーダーみたいに
コーホーコーホー息しながらのぐりぐり作業…。

3本分も一気に掘ると、
手も機械の振動で、ちょっとだけビリビリしてきます。





…以前
「ギター作りは、実際は3Kだ」という話を聞いたことがあるよと
作製学校の若い同級生に話したところ、
「はあ? 3Kって、なんすかぁ~?」
という、
意外にも気楽な反応が返ってきました。

なんだよおめーしんねーの?と言いつつ、
指を折りながら、

「きつい(kistui)だろ、きけん(kiken)だろ、
………あ…あれ? 」

「……Kですよね」

「うん。……き、き、き、き、き、き、き、き、き、
…気持ちイイ!(kimoti-ii)」


「どMじゃないですかーっ!」



ともあれ、さすがにツライ作業は嫌いなので、
いつかは「ピンルーター」という
ちょっとだけ高級な加工機械が欲しいところです。


クイントは、コントロールキャビティを
「ピックガード」というフタで閉じてしまうので、
ボディの「おもて面」から一気に掘れますが、

ちなみにオッキオはというと…
ブックマッチギター
右が、コントロールキャビティを掘ったボディ。
これに、左の「トップ板」を接着します。


エレキボディ接着
ぐりぐり接着中。


エレキギターボディ
接着後はこうなって、


ギターバック
フタは、ボディの裏に付きます。


オッキオでは、
このフタを厚さ5ミリくらいのエボニーや
ローズウッドなどで作製しますが、

クイントには、
トップ板の接着作業も、裏フタも、ありません。



今回も長文にお付き合いいただき、
ありがとうございました。

次回は、たぶん「ピックガードを作ろう!の巻」です。


つづく。


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ビータのマツモト

Author:ビータのマツモト









日本発、新デザインギターブランド「ビータギタラーズ」の松本です。ギターのデザイン・制作、サイト管理、写真撮影、営業など独りでやってます。趣味は映画鑑賞と読書です。

twitter 始めました。@VitaGuitalas

私が作った楽器で、みなさんが楽しくなって、気に入ってもらえますように。



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