ひきつづき、クイント開発日記です。
前回は、なんだか文字ばっかりの記事になってしまい、
しかも、ど素人の作文なので、
さぞや、読みにくかったのではないかとおもいました。
今回は写真盛り盛りで行きます。
さて、指板の面ができたので、
ようやくフレットの打ち込みです。
まずフレットを用意。

この状態のフレットは、まっすぐなので、
指板のRよりも少しキツ目に湾曲させます。
こういう原始的な道具を使い…


ぐりり、と曲げます。
私の前職は手術用の縫合針を作るメーカーでしたが
針を湾曲させるときの原理は、だいたいコレと似ていて、
こういうことに関する特許の仕事をチマチマしていました。
指板のRよりも少しキツ目に湾曲させることで、
フレットを指板の溝に入れるとき
フレットのヘリ(1弦側、6弦側)から入っていく感じになります。
フレットを打ち込むときは、ヘリの部分が浮きやすいので、
ヘリを指板にしっかり接地させるための工夫です。
フレットを各溝の長さ+3~4ミリくらいで切断したら
こういう道具を使って

フレットのヘリの足(指板に入る部分)を

こういうふうに切断します。

今回のような、バインディング(フチドリ)が無い指板の場合、
足を切断しない方法もあって、
作製家さんによっては、
切らない方がしっかり指板に固定できるよ、
という方も居るのですが、
将来、長年の使用で指板が収縮し、フレットの足がハミ出てしまうと、
奏者の指に当って不愉快になることもあります。
一長一短あるのですが、私は足を切断して、
それによってできた隙間にパテを充填しておきます。
いままでバインディング付きのオッキオなどを作ってきて
フレットの足を切るのは当たり前な感覚なので
とくべつ面倒にも感じません。
打ち込む用意万端のフレット。

今回は3本分一気に打ち込むので、てんこ盛りです。

こんなふうに1本ずつ、
フレットが指板にしっかり接地するように打ち込みます。
今回はここまでです。
次回でネックの加工は終了。
いよいよ塗装に入ります。
つづく。
♪♪♪♪
ギターブログ人気投票、応援お願いします。
にほんブログ村
♪♪♪♪
スポンサーサイト
trackbackURL:http://vitaguitalas.blog101.fc2.com/tb.php/46-333fc385