今回からシーズン3「塗装編」です。
ギター作製学校時代は、
在籍中にやっておかなければいけないことが山ほどあり、
他からは
「いちど社会人やって、学生に戻るなんて、うらやましいよね」
と見られてたと思うけど、楽しむ余裕は殆どなく、
中でも、
塗装に関する知識や技術の習得は、
とてもプレッシャーでした。
木工作業の時間は割と長くて勘をつかみやすいし
電気・配線関係は自宅でもできるけど
学校での塗装作業は、忘れた頃にちょっとやる程度だし、
とてもむずかしく、覚えることもたくさんあります。
これはマズイぞと思い、
2年生のときにホームセンターで「トマト栽培用ビニールハウスセット」
を買って、
愛知県のアパートの部屋の隅に
むりやり塗装ブースを設置しましたが…
例えばオーディオマニアも重症になると
「スピーカーボックスの中に入ってみたい」と飛躍するようで、
それはまるで、大昔の不良が携帯してたビニール袋の中で
ギターとお見合いしていたような…
溶剤用の毒マスクをしているのに目が真っ赤に充血したりして
ラッカーと一緒に、どのくらい脳細胞が溶けたかは計れず。
そんなキケンな経験をしたので、
部屋の換気は気をつけよう、ノーモア・ビニールと
おもうのでした。
さて、
塗装には「銃」を使います。
昔から、ルパン三世は「ワルサーP38」
007のボンドは「ワルサーPPK」
そしてアナーキーは「心の銃」
と、アレにはコレ、という銃の組み合わせが決まっています。
私は…

アネスト岩田「W-101」。
狂った朝の光にも似た…。
塗装用のガンというのは、
一度使ったら缶スプレーには戻れないほど感動的です。
塗料そのものを調整(濃度や色など)できるし、
エア圧や噴出の幅、量などを適切に調整すると
ミスしにくくなるのでした。
特に「サンバースト」の、外側の帯を吹くときなどは難しいので
経験と、周到な準備が必要です。
私は缶スプレーでは出来る気がしません。
ウチは塗装用の部屋、乾燥の部屋に分かれていて
乾燥の部屋に塗装専用コンプレッサーを置いてます。

主に使っているラッカー塗料は湿度に敏感で、
部屋の湿度が60%を越えると、吹きたくなくなります。
あまりに湿度が高いときは作業をあきらめますが、
晴天が続いてもちょっと湿度が高めなときは
乾燥部屋に置いてある除湿機を使います。

部屋が狭いので、
中古で3,000円也のコイツでも役に立ちます。
そんなこんなで、塗装の準備ができました。
次回から塗装の工程を追っていきます。
つづく。
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