FC2ブログ
スクリーン1・ナチュラルギター スクリーン2・ピンクギター スクリーン3・トラ杢ギター スクリーン4・ブルーギター

クイント物語-31

Posted by ビータのマツモト on 20.2010 クイント物語 0 comments 0 trackback
引き続きクイントの開発を進めます。


磨き終わって乾燥室に吊った3本。

ギター塗装

手前からアルダー、アッシュ、マホガニーのボディと
それぞれのネックです。


塗装は、
役目に応じて何種類かの塗料を吹き重ねて
その間に、いくつかの工程を挟みます。


一般的には

A:ウッドシーラー吹き(1回吹いて24時間以上乾燥)

B:ウッドフィーラー摺り込み(木の種類によっては省略)

C:サンジングシーラー吹き(ラッカーの場合10回くらい吹く)

…磨き作業

D:着色吹き(木目ナチュラルの場合は無し)

E:クリアー吹き(ラッカーの場合10回くらい吹く)

…耐水ペーパーで磨いて、バフがけ→パーツ組み込み→完成。

だと思いますが、
塗料の種類によっては回数が少なかったり、
「仕上げ」によっては、工程を省略・追加します。

…んん~、こうして自分で書いてても、
複雑すぎて、息苦しい感じがします。



塗料の種類は、今のところウチでは
着色以外はラッカー塗料を使っています。

一般的に「ラッカー仕上げ」とされているのは
最後の「クリアー」だけがラッカーで
それ以外はウレタン塗料、というモノが多いようです。


ラッカー塗料は吹きつけ、
乾燥に時間が掛る(人件費が掛かる)というのも
工場で敬遠される理由の一つだと思いますが…

例えばウレタン塗料では半日で終わる吹きつけ作業が
ラッカーでは吹きつけに10日
(1日1吹き、計10回の計算)、
次の工程に進むまでさらに10日くらい放置(乾燥)、
という具合で、

仕上がって、ユーザーが手してからも、
塗装の中のシンナーがゆっくり抜けて(乾燥して)、
塗膜が薄くなっていく感じです。


さて、
今回の1本目はマホガニーボディ。

ギブソン・レスポール・ジュニア
…っぽい塗装の手法で行きます。


塗装前の状態は…

ギターペイント

こんな感じ。


それに「A:ウッドシーラー」を1回吹くと

ギター塗料

しっとり濡れた感じになります。

このウッドシーラーというのは、
木のヤニを止めたり、
塗料が木材に染み込むのを防ぐ役目です。


マホガニーの場合、
一般的にはここで「B:ウッドフィーラー」を、

(ホームセンターにも「との粉」という、
同じような効果のモノが売ってます)

木の導管
(木が生きてたときに水分やら栄養やらを運んでた管)
に摺り込んで、
後に吹く塗料が導管に吸い込まれるのを
防ぐ処理をしますが


それをせず、
さらに「C:サンジングシーラー」も吹かず、
いきなり着色。

ギター塗装

まず白。これは次の色の発色を良くするための下塗りです。

で、黄色。

ギターラッカー塗装


いきなり1本目から
一般的なセオリーを無視していますが、
レスポールジュニアの雰囲気を出すには、
こうするのが常道みたいです。


今日はついつい、
専門的な塗料の話になってしまいました。

別に塗料の名前や工程を覚えなくても
弾くのには支障ありませんので、
どうか気楽に読んでもらえればと思います。


また、お気づきかもしれませんが、
実際の作製作業は、すでに相当進んでて、
これからは、例えば料理番組で、
「あ~、で、これが火を通した後ですね」
みたいに進行するように
複数回の吹きつけ作業や乾燥時間を
ぶっ飛ばして進みます。


つづく。


♪♪♪♪

ギターブログ人気投票、応援お願いします。

にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
にほんブログ村

ギターブログ

♪♪♪♪
スポンサーサイト

▶ Comment

▶ Post comment


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

▶ Trackback

trackbackURL:http://vitaguitalas.blog101.fc2.com/tb.php/50-62b372ba

プロフィール

ビータのマツモト

Author:ビータのマツモト









日本発、新デザインギターブランド「ビータギタラーズ」の松本です。ギターのデザイン・制作、サイト管理、写真撮影、営業など独りでやってます。趣味は映画鑑賞と読書です。

twitter 始めました。@VitaGuitalas

私が作った楽器で、みなさんが楽しくなって、気に入ってもらえますように。



最新トラックバック

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR